【作例】ライカ ヘクトール 7.3cm F1.9(Leica Hektor)

【作例】ライカ ヘクトール 7.3cm F1.9(Leica Hektor)

 

総真鍮製のため、手に持ってみるとズッシリと重くいかにも「金属の塊」という感じの作りの良さ。

ノンコートのレンズ内をよく観察するとプツプツと気泡が入っている。

現行のレンズでは考えられないが、ズマリットが作られていた時代くらいまでは 結構、気泡が入っているレンズが多い印象だ。まぁ、このあたりは神経質にルーペで照らしてイライラしながらチェックするタイプの人はオールドレンズ収集に向かないだろう(笑)

気泡があろうと、クモリがあろうと、カビがあろうと、

『これぞオールドレンズの味!』

と大きなココロで受け流せる人こそ持つにふさわしい。

よく見るとプツプツと無数の気泡が入っている

 

「滲み玉」と言われる通り、全体的にふわっとベールを通したような描写だ。

 

専用のフードを付けているせいか、フレアやゴーストも予想していたよりも少ない。

少し絞ると一気にシャープになる。ヘクトールに限らず、オールドレンズはこの二面性のある描写が楽しい。

 

馬鹿みたいに開放でバシバシ撮ってみたがどうだろう。

好き嫌いがわかれるボケの感じだが、個人的には大好物だ。

今回、撮影に使用したソニーα7Ⅱ+「VoightLander VM-E」+ヘクトール 7.3cm F1.9のセット。

ブラックペイントから覗く真鍮のゴールドが美しい。

 

関連記事

  1. ライツ ミノルタCL + ズミクロン 35mm F2 ツノ付き(Leica Summicron)

  2. カールツァイス ゾナー (Carl Zeiss Sonnar) 90mm F2.8

  3. ローライフレックス 2.8 GX(Rollei Flex)

  4. 【白と黒の8枚玉】ライカ ズミクロン 第一世代 8枚玉 (Leica Summicron) 35mm F2 / 1st 8element

  5. 【作例】冬の房総 / ズミルックス 35mm F1.4 第一世代 / 1st

  6. 【作例】開放撮り比べ ライカ ズミルックス 35mm F1.4 1st