当時、中望遠でF1.4の明るさを持つのは
このズミルックスのみであった。
第2世代になり、小型化されたお陰で、取り回しもだいぶ楽になっている。
それでも十分重く、大きいのだが。
今でこそF1.4の明るさのレンズもたくさん販売されているが、
当時は、他に類を見ない明るさを誇った。
何かに注目させたい時に最適な画角である。
ポートレートに使っても最高で、実に感性をくすぐってくる一本だ。
この木の立体感、実にゾクゾクする描写をする。
ピント面の解像度は非常に高く、葉脈までしっかりと解像されている。
じっと見つめていると、吸い込まれそうな感覚になる。
この背景ボケも実に独特だ。
背景の海が、実に柔らかな印象を与える。
背景ボケが実に自然で美しい。
一度使うと手放せなくなってしまう程、夢中にさせてくれる。
これぞ、沼にハマった者の宿命だろう。
まだ使った事が無いという方は、沼にハマり過ぎない様に、
気をつけて使ってみてほしい。