プラウベル マキナ670はマキナ67の後継機として産まれ
220フィルムにも対応したモデルだ。
究極のカメラを目指して設計された銘機と呼んでふさわしいだろう。
マキナ670を語るには、まずはマキナ67の歴史を話さなければならない。
プラウベルは元々ドイツのカメラメーカーで、
マキナと言う名前も、プラウベルが作っていたカメラに付けられていた名前であった。
しかし、経営難により、ある日本の会社が買い取ったのだ。
それが、「カメラの土井」だ。
土井社長はプラウベルを買収して、「理想のカメラ」を作ろうとしたのである。
かねてより交流のあった小西六(コニカ)の社長と話をし、
究極の理想のカメラの制作に乗り出したのだ。
当時コニカは「ピッカリコニカ」や「ジャスピンコニカ」が
大ブレークし勢いに乗っていたのである。
そして、この2機種の製造をした内田康男が
ボディ製造に携わる事となった。
これで益々面白くなってきたのである。
しかし、レンズはコニカでは満足できず、
当時最高峰だったニコンのレンズを採用する事となった。
ブランド名はドイツのプラウベル、
ボディーの製造はコニカ、
レンズはニコン、と言う究極のカメラを目指したのが
プラウベル マキナ67である。
そしてその後継機
こちらのプラウベル マキナ 670。
大きくなりがちな中盤カメラでありながら、
十分持ち運びができる軽量コンパクトサイズに仕上げ、
ニッコールによって写りはお墨付きだ。
独特の空気感を描写し、
なんと言えば良いか、その時の温度、湿度までもが
伝わってくる写りをするのだ。
いまだに人気があるのも頷ける。